7/17/2012

大津市中2いじめ自殺について

昨年10月に大津市の中学2年の男子生徒が飛び降り自殺したことに関連した問題が連日マスコミで取り上げられている。学校や市、教育委員会の対応があまりにいい加減で愛情、人間性に欠け、激しい怒りと悲しみを感じる。

それ故、冷静に文章化できないと考えて私はこれまでここで取り上げてこなかったが、野田首相がテレビでメッセージを発したというニュースを読んで、少しずつこの問題について触れていこうと思った。

この首相のメッセージで、おそらく多くの人がひっかかったのではないかと思うのが、「一番大事なのは、その周りにいる子です」というところではないだろうか?

今回の大津市のケース、教師が見て見ぬふりをしていたと思われる報道がされている中でもあり、そうでなくても、そのことがどれだけ勇気を必要とする行動であるかはほんの僅か考えれば分かること。それを首相が子供たちに発したとすれば、それは弱者に対する強迫とも言え、それこそ一種のいじめではないのかとすら思える。

毅然とした態度をとるのは、まず大人の方だろう。
首相が自らの思い出として語ったエピソードでも、毅然とした態度を取ったのは自分ではなく担任の先生だった。もちろん、子供たちが見て見ぬふりをしない勇気を持つことは大切。それは否定しない。だが、まずは大人がその見本を見せるべき。

責任を他人(子供)に押しつけるのはもうやめよう。

まずひとりひとりの大人が、大人としての責任を自ら果たす。
そのことから始めるべきじゃないのか?

(注 この投稿は下記の記事を読んで書きました。野田首相がメッセージを発したテレビ番組は見ておりません。なので細かなニュアンスの違いがありましたらコメント等でご指摘ください)

首相「いじめは卑劣」 テレビ番組でメッセージ(msn産経ニュース)
【記事】
2012.7.17 00:29
野田佳彦首相は16日のフジテレビ番組で、大津市の中2男子自殺に関し「いじめは卑劣」と呼び掛けるメッセージを、画面を通じて発した。首相は自らの思い出として、「小学校3年生か4年生の時に、養護施設から通っている女の子をやんちゃな何人かの男の子がいじめて、その時の担任の毅然たる態度は今も忘れられない」とも語った。

首相のメッセージは次の通り。

「弱い者を、集団でいじめている子がいるならば、その行為はとても恥ずかしい、卑劣だと理解してもらわなければいけないと思います。

人間として大事なのは、自分が相手の立場になった時にどう思うかということです。その痛みを感じる心を、持ってもらわなければいけない。

いじめられている子がいるならば、ぜひ伝えたいことがあります。あなたは独りではありません。あなたを守ろうという人は必ずいます。それを信じてお父さん、お母さん、先生、友だち、誰でもよいから相談してください。

一番大事なのは、その周りにいる子です。いじめている子がいる、いじめられている子がいると分かっているならば、見て見ぬふりをしないこと。そばにいる生徒さんたちが先生と相談する、あるいは両親と相談する、見て見ぬふりをしない、これが一番大事なことなので、ぜひ理解してほしいと思います」

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